ナナシナ日記

熊本発、無所属、新人。ナナシナタロウの日記です。youtubeチャンネル→【https://goo.gl/B0kt6a】

北海道からの旅⑥

北海道からの旅⑥

 

前回、

温泉入る前に

虫を撮影するおじさんと一緒に

蚊に刺された後

インド人のカレーを食べた。

 

【北上という選択】

前回、カレーを食べに行ってから

 

宿に戻り

その後の計画を練った。

 

北海道の夏フェス

ライジングサンに参加予定ではあるが

いまだそれまでの

5日ばかりがノープランである。

 

少しばかり

大きな予定を

入れてみようかと思った。

 

いろいろとグーグルと相談しながら

時には宿の人に話を聞きながら

作戦を練った。

 

そして

この5日間を利用して

 

日本最北端にあるといわれる

最果ての島を目指すことにした。

 

その名も

礼文島(れぶんとう)

 

詳しいことは知らないが

情報によると

 

緯度が高い為、

平地でも高山植物が咲き乱れ

鼻血がでるほどの絶景がひろがる島らしい。

 

また、島のウニは日本一新鮮とのこと。

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礼文島。はじっこだ。

 

 

絶景、そして

日本一新鮮なウニが食べられる島。

 

これだけでも行く価値は十分だが

 

この島を語る上では欠かせない

とある宿泊施設があるらしい。

 

それは桃岩荘とよばれる

ユースホステルである。

 

ユースホルテルとは

全世界にある、安宿のことで

基本的には相部屋の

ドミトリーみたいな宿。

 

昔は、結構宿泊に関して

ルールがたくさんあって

やれ掃除を何時にするだとか

門限は何時だとか

食器は自分で洗うとか

みんなで集まって歌ったりする時間が

あったりとか

 

安く泊まれる代わりにいろんなルールがあったらしい。

まぁ、その一体感みたいなのが

醍醐味でもあるみたいだけども。

 

そういうルールなんかも

時代の流れか

最近ではほとんどの宿で

廃止されているらしいのだが

 

この礼文島

桃岩荘では

 

現在も昔ながらのルール

さらには、かなり特殊なもてなし

なんかもあるとのこと。

 

それ以上のことは調べるな、

そして気になるなら

自分の目で確かめるのだ。

 

そんなことを某所で

言われたことがあった為

気になる場所だったのだ。

礼文島

 

とりあえずは、

宿を予約しようと思い

桃岩荘へ予約の電話を入れることにした。

 

無事予約することができたが

予約する際に

スタッフの方から

宿泊の際の

注意事項を色々と説明された。

 

なるほど、

すこし嫌な予感がしてきたぞ。

 

ちなみに

桃岩荘に関しては

ネット調べるといろんな人が書いているので

気になる人は調べてみては。

私も流れの中で書きますが。

 

また、

行ってみようと思う人は

調べずに行ってみては。

とりあえず、面白い体験は

できると思う。

よくもわるくも(笑)

 

そんなこんなで、

北の最果てにある島。

礼文島を目指すことにした。

 

 

【北上、オロロンライン】

礼文島まではオロロンラインを北上することにした。

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※オロロンライン

 

 

移動は1日でも可能ではあったが

ゆっくりしたかったので

2日間予定をとった。

 

一泊はどこか道の駅ででも

車中泊することにした。

 

そのためのマットも準備してある。

 

北海道にきてからは

ずっと天気に恵まれていて

この移動日も例外にもれず

 

実に快晴で

海岸沿いをひたすら北上するのは

とてもきもちよかった。

運転してるから

写真はほとんどないけど。

 

 

【海水浴場に行きたくて】

せっかく海岸線を走っているので、

どこか海水浴場にでもいけないかなぁと

 

思ったら

ちょうど見つけることができたので

寄ってみることにした。

 

駐車場に車を停め、

砂浜へと歩く。

 

サンダルと

足の間に入り込む

熱い砂が

気持ち悪いんだけども

これこれ、この感じ、といった具合に

夏の雰囲気を感じさせてくれる。

 

うん、やっぱり海はいいねぇ。

 

 

そんなこんなで、

私としては、

真夏のビーチに

たむろする

道産子ギャルの大群なんかを

期待して散歩していたのだが

 

見渡す限り

小学生やファミリーばかりで

チリチリ頭でサングラスの私は

明らかに浮いていた。

 

一時間くらいは

波の音を聞いて過ごすつもりだったが

 

気づけばはやばやと

駐車場にへと戻っている

自分がいた。

 

したたかである。

 

旅人はしたたかなのだ。

 

 

すると、向こうから

 

ふたり組の

ふくよかなギャルが

歩いてきて

きゃあきゃあと話しながら

私とすれ違う

 

その瞬間

 

「お兄さん」

 

と声をかけられた。

 

 

きた。

 

 

きてしまった。

 

 

夏がきてしまった。

 

 

そう思い。

 

二割増で

 

「はい?」

 

と返事をした。

 

ふくよかなギャルは、こう続けた。

 

 

「ねぇ、川はどっち?」

 

 

ん、川?

 

カワ?

 

暇ですか~とかじゃなくて?

そして目の前にビーチがあるのに

こいつらは川を目指しているのか?

 

どういうことだ。。

 

とにかく

地元民でもない私は

川の場所なんて

知らないわけで

 

「ごめんなさい、わかんないす」と

 

二割減で回答。

 

 

すると、

ギャルふたりは

 

「はは、ウケる。

 じゃあね!」

 

 

と言って去っていった。

 

 

 

…なんだい、北海道では

 

川の場所を知らない男は

モテないのかい。

 

それともなんかの暗号か、あれは。

 

どうも

納得がいかないが

 

そのまま

車へ乗り込み

また車を北へと走らせた。

 

相変わらず

晴れ渡った日だ。

 

よこしまな気持ちなど

捨ててしまおう。

晴れ晴れとした気持ちでアクセルを踏む。

 

しかし、

 

私の心中とリンクするように

 

アクセルを踏むその足では

 

サンダルの間に

入り込んだ砂が

足の指をむずむずとさせ続けていた。

 

 

 

 

うーん、

 

洗わんといかん。

 

 

 

→続く