ナナシナ日記

熊本発、無所属、新人。ナナシナタロウの日記です。youtubeチャンネル→【https://goo.gl/B0kt6a】

北海道からの旅⑦

前回のあらすじ

オロロンラインを北上中

浜辺でふくよかギャル二人に

逆ナンパされたと思ったら

川の方角を聞かれただけだった。

 

ずいぶんゆっくりなペースではあるが

ちまちま更新していきまっす☺︎

 

中継地点、車中泊

海水浴場を出た後は、

ずずーっと北上した私。

 

最北端までの

ちょうど中間地点くらいに位置する

初山別(しょさんべつ)という道の駅で

車中泊をすることに。

 

温泉がついてたという理由で

この場所を選んだんだけども

 

どうやら車中泊のメッカらしく

県外ナンバーがたくさん停まっている。

 

当然、九州ナンバーなんて

めったに見当たらないんだけれども

 

よく見てみると

宮崎ナンバーが停まっているではないか。

 

おお、宮崎か。

 

あれは、デリカっていうのかな

デリカ族とかいうよね。

 

チラチラとそちらをみていると

 

いろいろカスタムしてある

その車の横にいた

おばちゃんが話しかけてきた

 

「ニイちゃん、ええー!

 熊本から~? 遠いところ、すごいねぇ!」

 

 

いや、あんたの方が遠いじゃねえか。

 

 

色々と話を聞いていると

車旅のベテランさんのようで

 

孫を連れて回ったりして

引退後の生活を謳歌しているとのこと。

 

このオバちゃん、北海道にも結構きているようなので

 

私が目指す礼文島について聞いてみた

 

礼文島ねぇ。あそこはいいよぅ。綺麗な植物がたくさんあるけんねぇ」

 

 

そしてこう続ける。

 

「でもニイちゃん、明日、雨やぞ」

 

 

なに、

 

、、雨。

 

雨か!

 

 

結構な晴れ男である私にとって

旅の中での雨はあまり馴染みがなく

天気予報の確認がおろそかであった。

 

まさか雨とは。。

 

ちなみに

オバちゃんは礼文島に行った際に

雨の日を経験したらしいが

 

自然が売りの島がゆえに

雨が降ろうもんなら、もはや

部屋でトランプでもするしかないレベルらしい。

 

 

うーん。

 

でも、まあ。

 

今は晴れているし。

明日考えるよ、オバちゃん。

 

ということで話をまとめる。

 

優しい人だった。

 

世の中には、いろんな人がいる。

明日はどうなるだろうか。

 

プラネタリウム、道の駅

この初山別。

 

夜は結構な車が停まって車中泊するし

 

となりにキャンプ場もあるのだが

 

ついでに天文台まである。

 

私3人分くらいの長さの望遠鏡がある、

本格的なやつだ。

 

なかに入ってみると、結構な人が並んでいて

薄暗いなか代わる代わる

確か土星をみていた。

 

こそこそ声で

みんなが「おおー」

と言っているなか

 

私の番がきた。

 

わくわくしながら

望遠鏡に近づいたが

 

ちょうど上手いこと映らなくなったらしく

土星ではなく

たんなる星を見せられた。

 

申し訳なさそうに対応されたが

 

大丈夫、慣れてます。

こういうの(涙)

 

十分素敵です。星の群れも。

 

そんなこんなで

天文台を出てみる。

 

すると

息を呑むような星空がそこにはあった。

 

なんだ、望遠鏡でみなくても

こんなに見応えがあるじゃないかと

 

真っ暗な駐車場にシートをしいて

ごろりと寝転んで空をみる。

 

地面を背にした自分からすると

眼に映るほとんどすべてがもう星空で

 

今までみた星空のなかで

もうダントツにきれいだった。

 

なんだこれは。

 

こんなに星って多いのかい。

 

ひょんひょんと、たまーに流れ星がながれる。

そんな空を眺めなから

 

 

人間の脳みそのなかってこんな感じなのかなぁと

考えていた。

 

 

脳みそというか

 

「脳内にある記憶」っちゅーのかな。

 

生まれてから今までの

 

いろんな記憶が脳に貯蔵されてる訳で

 

そのひとつひとつって

このひとつひとつの星みたいに

チラチラと瞬いている気がするんだよね。

 

 

その中で特段光ってるやつがあったりするとさ

やっぱりそこに目がいくんだよ。

 

一等星なんてのはさ

もうすごくって

 

友達と全裸でピラミッド作ったこととかさ

 

初恋のこととかさ

 

大事な人のこととかさ

 

そういう一等星が記憶の中でキラキラ光ってるわけよ。

 

で、その一等星とかを中心に

 

ほかの記憶と一緒に眺めていると

 

なんかの形に見えたりしてきてさ

 

それが星座みたいになるちゅーか。

 

 

ピラミッド座とかさ。。

思い出の形になるというか。

 

 

そうなどうでもいいような

割と大事なことのような

そんなことを思った夜でした。

 

記憶と星空は似ている。

 

 

うん。

 

今日はこのまま寝よう。

 

とか思ったら

風が強くなってきて寒かったら

 

大人しく車で眠りました。

 

そっか、

明日は雨らしいからかね。

 

続く→