ナナシナ日記

熊本発、無所属、新人。ナナシナタロウの日記です。youtubeチャンネル→【https://goo.gl/B0kt6a】

Weezerがようやく響いた日

音楽ってのは不思議なもので、

 

なんか理由はわからんけども

 

いままで何回か聞いたことがある曲のくせに

 

ある条件下で聞いたときに急にハマる

 

ジャストミートする曲がある。

 

最近、久しぶりにそういう感じを味わった。

 

www.youtube.com

 

 

ご存知Weezerである。

 

もちろん存在は知っていたし、

 

好きなアーティストが好きだというバンドにあげていることが多く

 

昔チェックしていたはずだ。

 

しかし

 

「コイツ、めっちゃ面白いから」と紹介された

 

友達の友達が全然面白くないことが多々あるように、

 

全くピンときていないバンドのひとつであった。

 

 

ところが、最近になってなんとなく聞いてみると

 

スイーっと心に入ってくるではないか。

 

不思議だ。

 

聞いてるのは1枚目のブルーアルバムのみだけど。

 

いまの自分のどういう要素が

 

このバンドにシンクロしているのかはよくわからんが

 

こういうことがあると、またいろんな曲を聞いてみようかと思うのである。

 

 

 

不思議な感覚だなぁ。

 

 

 

さて、9月ははじめての自主イベントも企画している。

 

いろいろとライブさせてもらう機会も増えて来た。

 

本格的に音楽をやっている、やりはじめている。

 

そうおもう。

 

ビビる気持ちは内緒にしたまま、

 

迷いを振り切って、やりたいことをやるのである。

 

 

 

あぁ、そうか

 

たぶん今の

 

この気持ちは

 

いわゆる

 

「泣き虫ロック」

 

北海道からの旅⑥

北海道からの旅⑥

 

前回、

温泉入る前に

虫を撮影するおじさんと一緒に

蚊に刺された後

インド人のカレーを食べた。

 

【北上という選択】

前回、カレーを食べに行ってから

 

宿に戻り

その後の計画を練った。

 

北海道の夏フェス

ライジングサンに参加予定ではあるが

いまだそれまでの

5日ばかりがノープランである。

 

少しばかり

大きな予定を

入れてみようかと思った。

 

いろいろとグーグルと相談しながら

時には宿の人に話を聞きながら

作戦を練った。

 

そして

この5日間を利用して

 

日本最北端にあるといわれる

最果ての島を目指すことにした。

 

その名も

礼文島(れぶんとう)

 

詳しいことは知らないが

情報によると

 

緯度が高い為、

平地でも高山植物が咲き乱れ

鼻血がでるほどの絶景がひろがる島らしい。

 

また、島のウニは日本一新鮮とのこと。

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礼文島。はじっこだ。

 

 

絶景、そして

日本一新鮮なウニが食べられる島。

 

これだけでも行く価値は十分だが

 

この島を語る上では欠かせない

とある宿泊施設があるらしい。

 

それは桃岩荘とよばれる

ユースホステルである。

 

ユースホルテルとは

全世界にある、安宿のことで

基本的には相部屋の

ドミトリーみたいな宿。

 

昔は、結構宿泊に関して

ルールがたくさんあって

やれ掃除を何時にするだとか

門限は何時だとか

食器は自分で洗うとか

みんなで集まって歌ったりする時間が

あったりとか

 

安く泊まれる代わりにいろんなルールがあったらしい。

まぁ、その一体感みたいなのが

醍醐味でもあるみたいだけども。

 

そういうルールなんかも

時代の流れか

最近ではほとんどの宿で

廃止されているらしいのだが

 

この礼文島

桃岩荘では

 

現在も昔ながらのルール

さらには、かなり特殊なもてなし

なんかもあるとのこと。

 

それ以上のことは調べるな、

そして気になるなら

自分の目で確かめるのだ。

 

そんなことを某所で

言われたことがあった為

気になる場所だったのだ。

礼文島

 

とりあえずは、

宿を予約しようと思い

桃岩荘へ予約の電話を入れることにした。

 

無事予約することができたが

予約する際に

スタッフの方から

宿泊の際の

注意事項を色々と説明された。

 

なるほど、

すこし嫌な予感がしてきたぞ。

 

ちなみに

桃岩荘に関しては

ネット調べるといろんな人が書いているので

気になる人は調べてみては。

私も流れの中で書きますが。

 

また、

行ってみようと思う人は

調べずに行ってみては。

とりあえず、面白い体験は

できると思う。

よくもわるくも(笑)

 

そんなこんなで、

北の最果てにある島。

礼文島を目指すことにした。

 

 

【北上、オロロンライン】

礼文島まではオロロンラインを北上することにした。

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※オロロンライン

 

 

移動は1日でも可能ではあったが

ゆっくりしたかったので

2日間予定をとった。

 

一泊はどこか道の駅ででも

車中泊することにした。

 

そのためのマットも準備してある。

 

北海道にきてからは

ずっと天気に恵まれていて

この移動日も例外にもれず

 

実に快晴で

海岸沿いをひたすら北上するのは

とてもきもちよかった。

運転してるから

写真はほとんどないけど。

 

 

【海水浴場に行きたくて】

せっかく海岸線を走っているので、

どこか海水浴場にでもいけないかなぁと

 

思ったら

ちょうど見つけることができたので

寄ってみることにした。

 

駐車場に車を停め、

砂浜へと歩く。

 

サンダルと

足の間に入り込む

熱い砂が

気持ち悪いんだけども

これこれ、この感じ、といった具合に

夏の雰囲気を感じさせてくれる。

 

うん、やっぱり海はいいねぇ。

 

 

そんなこんなで、

私としては、

真夏のビーチに

たむろする

道産子ギャルの大群なんかを

期待して散歩していたのだが

 

見渡す限り

小学生やファミリーばかりで

チリチリ頭でサングラスの私は

明らかに浮いていた。

 

一時間くらいは

波の音を聞いて過ごすつもりだったが

 

気づけばはやばやと

駐車場にへと戻っている

自分がいた。

 

したたかである。

 

旅人はしたたかなのだ。

 

 

すると、向こうから

 

ふたり組の

ふくよかなギャルが

歩いてきて

きゃあきゃあと話しながら

私とすれ違う

 

その瞬間

 

「お兄さん」

 

と声をかけられた。

 

 

きた。

 

 

きてしまった。

 

 

夏がきてしまった。

 

 

そう思い。

 

二割増で

 

「はい?」

 

と返事をした。

 

ふくよかなギャルは、こう続けた。

 

 

「ねぇ、川はどっち?」

 

 

ん、川?

 

カワ?

 

暇ですか~とかじゃなくて?

そして目の前にビーチがあるのに

こいつらは川を目指しているのか?

 

どういうことだ。。

 

とにかく

地元民でもない私は

川の場所なんて

知らないわけで

 

「ごめんなさい、わかんないす」と

 

二割減で回答。

 

 

すると、

ギャルふたりは

 

「はは、ウケる。

 じゃあね!」

 

 

と言って去っていった。

 

 

 

…なんだい、北海道では

 

川の場所を知らない男は

モテないのかい。

 

それともなんかの暗号か、あれは。

 

どうも

納得がいかないが

 

そのまま

車へ乗り込み

また車を北へと走らせた。

 

相変わらず

晴れ渡った日だ。

 

よこしまな気持ちなど

捨ててしまおう。

晴れ晴れとした気持ちでアクセルを踏む。

 

しかし、

 

私の心中とリンクするように

 

アクセルを踏むその足では

 

サンダルの間に

入り込んだ砂が

足の指をむずむずとさせ続けていた。

 

 

 

 

うーん、

 

洗わんといかん。

 

 

 

→続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道からの旅⑤

北海道からの旅⑤

 

いまさら

去年の夏の旅をたらたらと書いている。

でもなんか、色々思い出すので、よい。

 

前回、

夜の路上ライブまでの時間

神社で時間を潰してたら

カラス少女を見た

 

【路上ライブ】

前回、カラス少女を見てから

 

その日の夜に狸小路

路上ライブをしてみた。

 

してみたのだが、特に誰も止まってくれず

くそう、と思い次の日も歌ったところ、

2人だけ聞いてくれた。

 

1人は、デモのCDも買ってくれて

とても嬉しかった。

 

そんなノホホンとした

時間だったので、事細かに書き留めるような

感じでもなく。

たくさん練習して、いつかまた

この場所に来ようと誓ったのだ。

 

 

【コインランドリーに導かれ】

 

路上ライブなんかをしながら、

札幌周辺をうろうろしてたのだが、

3日も滞在すると飽きてくる。

 

この後の予定としては、翌週から

北海道の夏フェス=ライジングサンに

参加予定なのと

 

その後、地元から北海道まで

わざわざ飛行機でやってきてくれる

友人、Mくんと合流することくらいである。

 

その間の5日間くらいは

まったくノープラン。

 

どうしたものか。

 

そんなことを思いながら

コインランドリーで洗濯をしていると

従業員のおじさまに

「なんかいい場所ありますか」

と聞いている自分がいた。

 

明らかに業務中であったが

これがまた気さくな

おじさまで

 

親身に話を聞いてくれる。

好きです、北海道。

 

そして、

おじさまとの審議の結果

その日のプランを決定。

 

札幌から

ニセコ地方へドライブ

帰りに豊平狭(とよひらきょう)

という温泉に寄ろう。

 

というもの。

おじさまは付いてきません。

 

この豊平狭温泉は、札幌から

小一時間くらいで

地元の人は結構行くらしい。

 

なんでも、温泉地ではあまり

見ることのない「ある食事」を出しているらしい。

 

いいですね。このプラン。

やはり地元の声って大事。

 

おじさまありがとう。

 

てなことで、

早速、ニセコ方面へ。

 

 

 

いいですね。

ニセコ方面。

北海道って感じの風景がひろがっております。

 

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※よい景色だ

 

倶知安(くっちゃん)町というところで

じゃが祭りがあってました。

 

じゃがいもの詰め放題やってたり、

じゃがいもの屋台がたくさんあった

 

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※やはり北海道のじゃがいもはうまい。なんか甘い

 

 

なんやかんやで

無事にニセコ方面を満喫。

大自然は、心を洗ってくれる。

いいね。

 

その日も宿は札幌だったので

札幌に向かいハンドルを切る。

 

しばらく走り、

予定通り

おじさまおすすめの

豊平狭温泉に立ち寄ってみる。

 

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時間は夕暮れどき

 

よしよし温泉だ。

おじさまの言っていた

珍しい食事もどんなもんか気になるし

 

と思ったのだが、

せっかくだし

温泉に入る前にランニングしようと

思い立つ。

 

旅先で運動不足にならないように

ちゃんとこういう準備もしているのだ。

北海道の大地を走る自分。

 

いい。

響きがいい。

 

ランニングウェアに着替え

温泉沿いの歩道を走る。

 

しかしながら

すっかり日が暮れてきた道。

こりゃ、早めに切り上げないと

真っ暗になってしまって

怖いなぁ。

 

そう思った矢先。

 

草むらに向けて

カメラを構えるおじさんに出くわした。

 

三脚を立て、道沿いから

さらに奥の茂みに向けて

カメラを構えているのだが

その先はメチャクチャ暗い

超暗闇。

 

なにを撮っているんだろう。。

 

そう思っていると

目が合ってしまった。

 

ガサガサとおじさんが

草むらから出てくる。

60代後半といったところか。

 

「こ、こんにちは。何を撮っているんですか?」

 

聞いてしまった。

 

「虫だよ」

 

おじさんはそう答える。

 

虫?。。

 

すげー真っ暗だけど

 

映るのか?

どういうシャッターの切り方しているのだ。

 

「そうですか、じゃあ失礼します」

 

そう言いかけたところで

 

「お兄さんは旅行?」

 

おじさんの口撃が始まった。

 

「ええ、熊本から来てて。。」

 

「熊本! 昔仕事で、住んでたよ。

 いやー懐かしいなぁ」

 

奇遇なことに、熊本在住経験があったおじさん。

当時の話を色々と聴かせてくれる。

 

私としては、正直、早く温泉に戻りたかった。

すでにあたりは真っ暗だった。

 

現代のカメラで虫が撮影できる明るさとは

私には思えなかった。

 

見知らぬ土地で

暗闇の中

虫を撮影している

おじさんと

ふたりきり

 

私にとって

決して心地よい状況ではなかったのだ。

 

「じゃあ、頑張ってください」

 

そういう感じで話を切り上げようとするたびに

 

「いやー懐かしいなぁ、あれは

 何年前かなー」

 

といった具合に、会話を続ける

おじさん。

 

ふたりの口防は20分ほど続いた。

 

やっとの思いで

おじさんに別れを告げた時には

 

自分の足元も見えにくいほど

暗くなっていた。

 

来た時よりも

ゆっくりとしたペースで

道を戻る。

 

まぁ、あのおじさんも

懐かしんでくれたなら

よかったかな。

 

そんなことを思いながら

駐車場に着く。

 

すっかり暗くなった

夜空を見上げなあら

自分の体の

変化に気づく。

 

久しぶりに運動をしたことで

さっぱりとした

全身の疲労感と

 

両足のかゆみ。

 

かゆみ。

 

携帯のライトで

足を照らすと

 

両足がメチャクチャ

蚊に刺されていた。

 

なるほど、

あの草むらには

虫がたくさんいることは

間違いなさそうだ。

 

頑張って。

おじさん。

映るかどうかは、しらんけど。

 

さて、温泉に入ろう。

 

 

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※珍しい食事とはインドカレーであった。

 温泉地において本場のインド人が作るという本格ぶり。

 外観とのミスマッチがたまらない。ホタテカレーを食べた。

 

続く→

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MV撮影in門司港某所

先日は、門司港の某所で

新しいミュージックビデオの撮影をしてきた。

 

素人のくせに、なにを大掛かりに。

と思われるかもしれないが、

 

逆にいうと、素人でも

なんとかかんとか、動いてみれば

たいていのことは出来るのですよ

という気持ちで一杯だ、今は。

 

僕はたいした音楽経験もないし

CDもだしちゃーいない。

音楽仲間もあんまりいないし、

そもそもの友達も多くはない。

 

それでもね、

なんか勇気を出して行動してみると

意外と手を貸してくれる人がいたりして

物事がすすんでゆくのだなぁと、

そう感じた出来事でした。

 

とはいえ、

まだ撮影を終えただけで

音源すら仮の状態で撮ってしまったもんだから

 

これからの作業は

うんとあるんだけども

 

全部終わってから書いても

間延びしてしまうので

とりあえずは

つらつらと。

 

 

今回のMVは

 

福岡の自称芸術家(でいいのかな?)

である、

アラキさんという方とコラボしての撮影。

絵描きさんですね。

アーチストです。

 

福岡のエノトンでは

僕の通ってたオープンマイクってイベント以外にも、地元のクリエイター達の個展なんかもやっていて

 

そういう人の出入りも割とあるのです。

アラキさんも、そんなエノトンで出会ったひとり。

 

初めてみる彼は

焼酎というお友達と

だいぶ仲良くやってきたみたいで

ベロベロに見えた。

 

格好もなんか

柄on柄とかだし。

もういかにも

アートやってます!

って感じに見えた。

僕には。

 

あとベロベロに見えた。

 

変わった人だなぁと

思ってたんだけども

 

同時にとてもいい人だなぁとも思っていて、

 

そんななか

彼のライブペイントをしている写真をみて、それにビビッと来て。

 

すげーんですよね、

ライブペイントって。

でっかいキャンバスにその場で

ぐわーっと

絵を描いていく感じ。

 

田舎モンからすると、 

なんだこりゃ、

すげーな!初めてみた!

 こりゃ、なんか一緒にやりたいな!

ってなって。

 

そのまま、

衝動をとめられず、

熱烈にアプローチ。

 

なんだかんだで、

当日の撮影現場も彼に紹介して貰っちゃって、

 

訪れた門司港の人々も、建物は好きに使っていいよー

壁ごと塗っちゃっていいよー

なんて、非常にファンキーな対応だったし(笑)

 

方々にお世話になりっぱなしなもんで、

はよ曲と映像を仕上げんといかんなぁ。

と思いつつ。

日程の関係で、別の曲をずっと作ってた次第。

 

そんなこんなで

完成形はいつになるか未定だけども、

とりあえずは

撮影の一部をつらつらと。

 

場所は、門司港某所。

 

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撮影は、こんな感じの廃墟で。。

 

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借りた部屋(現在空き家)の窓を塞いだり、もろもろの準備を経て

 

 

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準備完了。

 

あとは、ひたすら歌う

もしくは描く

撮る、、などで気付けば7時間くらい、ほぼぶっ通しで撮影。

 

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自分の写真はないけども。こんな感じで汚れていって、、!

 

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好き放題やらせてもらいました★

 

曲の仕上げと、

映像編集がんばります!

 

映像編集は、

人頼みだけど。

 

 

 

 

とりあえず

ここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道からの旅④

北海道からの旅④

 

前回、

札幌の街を歩き回り

路上ライブが盛んなことも確認したので

自分もやってみようと思ったところでした。

 

【北海道神社】

 

路上ライブでもやってみよう。

 

そう決めた翌日。

それ以外の目的は特になく

歌の練習は宿じゃできないし、

準備するものはギターだけ。

もうそれは済ませた。

 

さて、夜までどうするか。

 

そんな私は、なんとなく

神社に行くことにした。

 

普段神社なんて行かないけど

なぜか興味が湧いたのだ。

 

札幌市にある、

 

北海道神宮

 

いかにも北海道の神社って感じだ。

ここに行けば間違いないだろう。

そんな気がした。

なにより宿から近かった。

行ってみたいスープカレー屋も近かった。

 

 

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↑なかなかいい感じ。

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神社自体にあまり興味はないのだか

ここは、林道っていうのかな

境内までの道がすげー

広くって

長くって

ちょっとした公園みたいでよかった。

ていうか公園だなあれ。

よく考えたら、公園と繋がってるわ。公園だ。

 

すらーっとした木が気持ちいい間隔で生えてて

基本的に日陰なもんだから

ただでさえひんやりする北海道の夏で

天然のクーラーのようだ。

やっぱ、夏は北海道に限る。

 

そんな公園で、ベンチに腰掛けていると

妙な気配を感じた。

 

バサバサっ!

 

おお、カラスだ。

大きいな。

そして多いなぁ。

 

なんて思っていると、

叫び声が聞こえたのだ。

 

「たすけてー!」

 

驚いてそっちを見ると

 

10歳くらいの女の子が

聖火ランナーのようなポーズで

全力疾走しているではないか。

 

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そしてそれをバサバサと追いかけるカラス。

 

「たすけて! ママー!」

 

近くにママがいるけども、ママは笑っている。

したたかな大人だ。

 

よく見ると、女の子は聖火ランナーのように

掲げた手の先に、なにか食べ物を持っているではないか。

そりゃ追われるわ。

 

心の中で、食べ物が盗られることを期待した

悪い私(たぶんママも)であったが。

 

少女は遠目にみてもかなりの俊足で

ゆうに200メートルは全力疾走。

見事カラスを振り切った。

 

漫画みたいだった。

 

彼女は

「もう外でご飯食べられない!」

と言って泣いていた。

 

もしも。

彼女がのちの金メダリストとかだったら

いいもん見れたな。

 

たまには神社もいいもんだ。

 

 

そう思いながら、夜になった。

 

 

→続く

 

 

北海道からの旅③

 

前回、

北海道、初日の朝からオッサンふたりで

シンゴジラをみた。

 

ここから、本格的に北海道の旅のスタートである。

 

 

【小樽から札幌へ】

 

小樽から札幌は車でだいたい一時間くらいだったかな。

数日間は、札幌のドミトリーを拠点にぷらぷらしようと考えていた。

 

札幌に滞在するのには理由があって、

まずは今後のプランが何もないということ。

札幌という便利そうな場所にいれば、

なにかと情報が集められるだろうという考えだった。

 

もうひとつは、行きたい場所があること。

それは、狸小路(たぬきこうじ)商店街である。

 

なぜ商店街に?

と思うかもしれない。だが下調べはしてあるのだ。

札幌の狸小路商店街は、路上ライブのメッカであるということ。

 

有名なミュージシャンでいうと、高橋優だ。

北海道で音楽活動をしていた頃、

彼はよく狸小路で歌っていたらしい。

 

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※高橋優氏

 

どうせ北海道に行くのなら、

そこで歌ってみたいな。

そう思ってギターも持ってきた。

そんな楽しみにしていた街、札幌に到着。

 

 

【札幌を死ぬほど歩いた初日】

 

札幌はとても大きな街で、

いきなりあてもなく街を歩き回り

足がパンパンになった。

でもなんか、いい。

まずもって涼しいし。

歩道が広いな。あれか、土地がたくさんあるからか。

 

大通りを中心に、碁盤みたいに道が通ってて

北2西5、みたいにそこから何本目の道なのかが

そのまま住所になるのが面白い。

 

ドラクエでこういうのあったな。

北に10歩、西に5歩の足下を調べる、みたいな。

 

関係ないけど、はぐれメタルが出たときに私は、

彼らに敬意こめて正座に座り直します。

 

夜になって狸小路に行ってみたけど

特に歌ってる人はおらず…、時間が早いのか?

 

またブラブラしながら、札幌名物だという

「モツそば」というのを食べた。

あったかい蕎麦に、焼き鳥のクシみたいなのが入っている。

なんとも不思議な料理だ。

iPhoneを見ると写真を撮ってあったが、

なぜか食べかけのものだったので

載せるのはやめておく。

 

後日、道民にこの名物のことを話すと

「そんなもん知らん」と言われた。

少しディープなグルメだったのか。

 

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狸小路商店街

 

 

夜もふけ、22時頃かな。

もう一度狸小路を歩いてみると、

 

おや。

いるではないか。

ストリート・ミュージシャンたちが。

多いぞ。

10組くらいいるぞ。

 

でも、みんな若いぞ。

10代が多そうだ。

いや、ちょっとおじさんみたいな人もいるぞ。

老けてるだけなのか。

 

そんなことを考えながら

ふらふら歩いていると、

商店街も終点のゾーンまで

きてしまった。

 

終点らへんにはやたら、ダンサーが多い。

窓を鏡がわりに宜しくやっている。

この辺は歌うたいの場所ではなさそうだ。

なるほど。

理由はわからんが、ダンサー達のテリトリーが

あるようだ。

 

せっかく遠くまで遊びに来てるんだし、

明日は路上ライブでもしてみるかな。

そう思いながら宿に戻った。

 

 

→続く

 

 

 

 

 

北海道からの旅②

 

旅好きでもあるナナシナ。

 

今回は、北海道からの旅のパート2ということでいきたい。

 

前回は下のルートのうち、③の京都舞鶴港までの道中のお話でした。

 

【北海道までのルート】

①熊本から大分西港へ(車移動;約3時間)

②大分西港から神戸港へ(フェリー移動:約11時間)

神戸港から舞鶴港京都府の北部)へ(車移動:約3時間)

舞鶴港から小樽港へ(フェリー移動;約20時間)

 

 

【いざ長距離フェリー】

天橋立は上から見れなかったものの、

無事、舞鶴港へと到着。

このフェリー、夜中の23時頃に出発して

翌日の20時頃に北海道は小樽に到着するというダイヤ。

 

殺人的に暇な時間が20時間も続く訳だが、

実は結構この時間は楽しかったりする。

 

乗客を飽きさせないように、映画があったり、

ちょっとしたショーやビンゴ大会なんかがある。

 

私が乗った時も、「スポンジボブ」が上映されていた。

見てないけど。

 

そんな催しはさておき、

この長時間の船旅は、現代人にとってなんか色んな意味で

休息の時間になる気がするのだ。

 

特に、

 

携帯の電波が入らなくなる。

 

コレがとても良い。実は。

ふいにグーグル開こうとして

圏外←こいつと目が合って

ポケットにスマホを戻す。

この一連の動作を何回かやってしまう。

 

あぁ、自分はこんなにスマホ依存していたのか

なんて気付けたり

 

甲板でポケーッっとハイスタを聞いてたら

今まで気付かなかった音に気付けたりとか

 

普段の生活と比べて制限される分、

いろいろと考えたりするチャンスでもある。

 

だから結構好きなんです。おすすめ、フェリー旅。

 

 

【フェリーでの食事】

旅のスタイルは人それぞれだが、

私の場合は、無駄な出費は極力抑えたいタイプである。

初めて長距離フェリーに乗ったときに

失敗したなぁと思ったのが

食事である。

 

中にあるもので済ませようなんで思っていると

夕食は2000円位するバイキング一択

なんてこともある。罠だ。

 

そうでないときもあるけど、、やっぱり少し割高なので

事前にスーパーとかコンビニである程度食品を買っておくのが

私のスタイルである。

 

注意しなければならないのが、最近コンビニなんかにある

電子レンジ専用のちゃんぽん等

 

フェリーによっては電子レンジがなかったりする。

すると、詰む。罠だ。

 

きっとこれはフェリー会社の策略である。

バイキングを食べろ、と。頼む、食べてくれ、という。

そんな声が聞こえてくる。

 

そんな声を無視し、私は弁当を持ち込む。

旅のスタイルは様々なのだ。

 

 

【小樽着~北海道初めての朝】

20時くらいに小樽に着く。

8月なのにちょっと肌寒い。

 

小樽運河を横目に車を走らせ、

予約していたドミトリーに入る。

 

この宿がまるで親戚の家に来たみたいで

とても居心地がよい。

 

居間みたいなところでご主人や宿泊客とはなしていると

君は明日なにをするんだい?

という話になった。

 

上陸したのちは札幌に移動しようとは思っていたけど

それ以外はほんとにノープランだった私は

なにしたら良いですかね?と逆に尋ねる始末。

 

でもこれがこういう宿のいいところで、

地元のスポットなんかを事細かに教えてくれるのだ。

そう、行く先を示すは地元の声なのだ。

そしてそういう場所はたいてい

ネットの検索で上の方になんて出てこない。

 

いろいろと話しているうちに。

 

話がまとまった。

 

北海道初日。

私は、宿泊客(40代男性)とふたりで

シン・ゴジラ(映画)を見に行く。

 

なぜか。

 

北海道まで来て

 

なぜか。

 

どういう話し合いなんだ。

ちゃんと理由はある。

 

宿主がやたらとゴジラファンで

最近観に行ってきたばかりらしく

饒舌なスピーチでシン・ゴジラの魅力を語る。

宿泊者の男性が「僕もみたいなぁ」とポツリ。

ポツリとした上で、

さっき車で来ていると話したばかりの

私の方をチラリ。

 

この流れで

このプランに落ち着いた。

 

初の北海道だというのに、

初日のメインイベントが「映画」

しかも知り合ったばかりの成人男性と一緒という

端からみると罰ゲームともいえるプランだが

同時に旅の、超上級スタイルにも思えた。

 

 

 

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※宿から見下ろす小樽の街。レンズがきたない。

 

翌朝、ラジオ体操なんかで目を覚ました後、

朝一番の回を見に行ったのだが、

これが結構おもしろかった。

エヴァ好きだし。

やっぱり映画ってすばらしいですね。

 

 

男性を送って、別れたのち

旅先での映画も

なんか、贅沢な時間で

いいもんだなー

なんて思っていた。

 

小樽の空は無茶苦茶晴れていた。

やっぱり九州と比べると、空気がカラッとしてて

暑さに可愛げがある。

 

さて、北海道を楽しむか。

午後からは、家主が紹介してくれた

テーブル岩にいってみよう。

どうも隠れた絶景らしい。

 

うん、なかなかいいスタートじゃないか。

 

 

 

ただ、この出来事によって、

今後出会う人々から

「北海道に来てまずなにしたの~」と聞かれる度

 

「映画を見ました」

「え、ひとりで?」

「いや、しらないオジさんと」

(なにこの人コワイ)

 

ここから事情を説明するのが

結構面倒臭いということを、

その時の私はまだ知らなかった。

 

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※テーブル岩はこんな感じ。先端から下を覗くと、今、生きてる。ギリギリ生きてる。って思えるレベルの絶景。

 

→続く