ナナシナ日記(Done Den Words)

熊本発の音楽プロジェクト(Done Den Words:ドンデンワーズ)で活動中。ナナシナタロウの日記です。youtubeチャンネル→【https://goo.gl/B0kt6a】

北海道からの旅②

 

旅好きでもあるナナシナ。

 

今回は、北海道からの旅のパート2ということでいきたい。

 

前回は下のルートのうち、③の京都舞鶴港までの道中のお話でした。

 

【北海道までのルート】

①熊本から大分西港へ(車移動;約3時間)

②大分西港から神戸港へ(フェリー移動:約11時間)

神戸港から舞鶴港京都府の北部)へ(車移動:約3時間)

舞鶴港から小樽港へ(フェリー移動;約20時間)

 

 

【いざ長距離フェリー】

天橋立は上から見れなかったものの、

無事、舞鶴港へと到着。

このフェリー、夜中の23時頃に出発して

翌日の20時頃に北海道は小樽に到着するというダイヤ。

 

殺人的に暇な時間が20時間も続く訳だが、

実は結構この時間は楽しかったりする。

 

乗客を飽きさせないように、映画があったり、

ちょっとしたショーやビンゴ大会なんかがある。

 

私が乗った時も、「スポンジボブ」が上映されていた。

見てないけど。

 

そんな催しはさておき、

この長時間の船旅は、現代人にとってなんか色んな意味で

休息の時間になる気がするのだ。

 

特に、

 

携帯の電波が入らなくなる。

 

コレがとても良い。実は。

ふいにグーグル開こうとして

圏外←こいつと目が合って

ポケットにスマホを戻す。

この一連の動作を何回かやってしまう。

 

あぁ、自分はこんなにスマホ依存していたのか

なんて気付けたり

 

甲板でポケーッっとハイスタを聞いてたら

今まで気付かなかった音に気付けたりとか

 

普段の生活と比べて制限される分、

いろいろと考えたりするチャンスでもある。

 

だから結構好きなんです。おすすめ、フェリー旅。

 

 

【フェリーでの食事】

旅のスタイルは人それぞれだが、

私の場合は、無駄な出費は極力抑えたいタイプである。

初めて長距離フェリーに乗ったときに

失敗したなぁと思ったのが

食事である。

 

中にあるもので済ませようなんで思っていると

夕食は2000円位するバイキング一択

なんてこともある。罠だ。

 

そうでないときもあるけど、、やっぱり少し割高なので

事前にスーパーとかコンビニである程度食品を買っておくのが

私のスタイルである。

 

注意しなければならないのが、最近コンビニなんかにある

電子レンジ専用のちゃんぽん等

 

フェリーによっては電子レンジがなかったりする。

すると、詰む。罠だ。

 

きっとこれはフェリー会社の策略である。

バイキングを食べろ、と。頼む、食べてくれ、という。

そんな声が聞こえてくる。

 

そんな声を無視し、私は弁当を持ち込む。

旅のスタイルは様々なのだ。

 

 

【小樽着~北海道初めての朝】

20時くらいに小樽に着く。

8月なのにちょっと肌寒い。

 

小樽運河を横目に車を走らせ、

予約していたドミトリーに入る。

 

この宿がまるで親戚の家に来たみたいで

とても居心地がよい。

 

居間みたいなところでご主人や宿泊客とはなしていると

君は明日なにをするんだい?

という話になった。

 

上陸したのちは札幌に移動しようとは思っていたけど

それ以外はほんとにノープランだった私は

なにしたら良いですかね?と逆に尋ねる始末。

 

でもこれがこういう宿のいいところで、

地元のスポットなんかを事細かに教えてくれるのだ。

そう、行く先を示すは地元の声なのだ。

そしてそういう場所はたいてい

ネットの検索で上の方になんて出てこない。

 

いろいろと話しているうちに。

 

話がまとまった。

 

北海道初日。

私は、宿泊客(40代男性)とふたりで

シン・ゴジラ(映画)を見に行く。

 

なぜか。

 

北海道まで来て

 

なぜか。

 

どういう話し合いなんだ。

ちゃんと理由はある。

 

宿主がやたらとゴジラファンで

最近観に行ってきたばかりらしく

饒舌なスピーチでシン・ゴジラの魅力を語る。

宿泊者の男性が「僕もみたいなぁ」とポツリ。

ポツリとした上で、

さっき車で来ていると話したばかりの

私の方をチラリ。

 

この流れで

このプランに落ち着いた。

 

初の北海道だというのに、

初日のメインイベントが「映画」

しかも知り合ったばかりの成人男性と一緒という

端からみると罰ゲームともいえるプランだが

同時に旅の、超上級スタイルにも思えた。

 

 

 

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※宿から見下ろす小樽の街。レンズがきたない。

 

翌朝、ラジオ体操なんかで目を覚ました後、

朝一番の回を見に行ったのだが、

これが結構おもしろかった。

エヴァ好きだし。

やっぱり映画ってすばらしいですね。

 

 

男性を送って、別れたのち

旅先での映画も

なんか、贅沢な時間で

いいもんだなー

なんて思っていた。

 

小樽の空は無茶苦茶晴れていた。

やっぱり九州と比べると、空気がカラッとしてて

暑さに可愛げがある。

 

さて、北海道を楽しむか。

午後からは、家主が紹介してくれた

テーブル岩にいってみよう。

どうも隠れた絶景らしい。

 

うん、なかなかいいスタートじゃないか。

 

 

 

ただ、この出来事によって、

今後出会う人々から

「北海道に来てまずなにしたの~」と聞かれる度

 

「映画を見ました」

「え、ひとりで?」

「いや、しらないオジさんと」

(なにこの人コワイ)

 

ここから事情を説明するのが

結構面倒臭いということを、

その時の私はまだ知らなかった。

 

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※テーブル岩はこんな感じ。先端から下を覗くと、今、生きてる。ギリギリ生きてる。って思えるレベルの絶景。

 

→続く

 

 

 

 

 

北海道からの旅①

北海道からの旅①

 

旅好きでもあるナナシナ。

 

実は今年は八月頭から20日ほど、放浪の旅に出ていた。

 

目的は、湿度からの逃亡。

 

産まれてこのかた、

熊本の盆地で育ってきた人間からすると

カラッととした暑さというものに憧れがある。

 

そこで選んだ今回のプランが

北海道まで自家用車を乗せ、フェリーで小樽までの大移動。

そこからするっと、日本を下って帰ってくるという旅に出たのであった。

 

色々と出会いもあったし、日記がてらにつらつらと書いてみよう。

 

 

【北海道までのルート】

色々と悩んだけれどもギターも持って行って行きたかったし

車中泊とかもしてみたかったんで、どうしても自分の車で行ってみたかった

 

なにより、北海道の広大な土地を、時間を気にせずぷらりぷらりと運転してみたかった。

 

そうすると熊本からのルートは

 

①熊本から大分西港へ(車移動;約3時間)

②大分西港から神戸港へ(フェリー移動:約11時間)

神戸港から舞鶴港京都府の北部)へ(車移動:約3時間)

舞鶴港から小樽港へ(フェリー移動;約20時間)

 

というのが一番よいかと思われた。

単純に足すと

 

 

37時間。

 

 

意味深な映画のタイトルにでもなりそうな響きだ。

 

 

この移動の中で、どの部分が一番辛いかって

何となく

④のフェリー20時間のような気がするんだけど

私的には、

③の神戸から舞鶴までの車移動が断然辛かった。

 

【神戸~舞鶴間】

この区間、ほんとに何もないのだ。

そりゃ、神戸近辺は色々あるが

一旦市街地を抜けようものなら、周りは山ばかり、

しかも、特に寄りたくなるような場所がないのだ。

 

途中のコンビニ(夜には閉まるやつ)で買った

大根のど飴を摂取する量もかなり多くなった。

 

口も心も、寂しくなるのだ。

 

そんな道を抜け、神戸から京都までずいーっと縦断。

京都の北端あたりに近づき、右に行けば目的の舞鶴港へと向かうあたりで

 

気になる看板が目に入ってきた。

 

 

「←天橋立

 

 

ん、これって、もしかして

「あまのはしだて?」日本三景の?

 

信号待ちでSiriに問うと、どうやらあの日本三景がわりと近い位置にあるらしい。

Wikipediaを丸読みしやがる。

知らなかった、九州人にはなじみが薄いのである。

 

時刻は17時頃、フェリーは23時頃だし、1時間くらいロスするけど

寄ってみよっかな!

 

軽快にハンドルを左に切る私。

その時の気分次第で行く先が変わる、これがひとり旅の醍醐味である。

 

「行き先? 未定だよ。それが旅だからさァ」

 

そのうちこんな台詞を言う機会があるかもしれないな。

格好いい言い方を練習しておこうかな、

なんて思いながら、目的地周辺に到着。

あたりは丁度夕暮れになっていた。

 

「行き先? あぁ、夕焼けを見ようと思ってさァ。

ただ、そっちの方にハンドルを切ったんだよね」

 

こういうのもいいな、なんて思いながら

天橋立に到着した。

この頃には、周辺の看板や雰囲気から、

なんとなく天橋立は高いところから見るものなのだなと分かった。

(九州人にはなじみが薄いのだ)

 

 

 

ん?

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なるほど、ロープウェイは終わってるか。

どっか車で上るルートはあるのかな。

 

すると丁度係員が帰宅しようとしていた。

すぐに声をかける。

旅人は常にスマートに行動するのだ。

 

「あの、上に上る道ってどっちですか?」

 

「あー、そういうのは、ありませんよ。」

 

交わされた会話はそれだけだった。

旅人は常にスマートなのだ。

 

 

私は天橋立を見ることが出来なかった。

 

 

正確には、見た。見たよ。

でも陸から見たら、ただの林だよ。

同じ目線だもの。

なんだい、夕方には営業を終えるロープウェイしか上からの景色を見る方法がないってのかい。

それじゃ、夕焼けの天橋立を見たい旅人はどうしたらいいんだい。

下からみたら、それはもはやただの「ハシダテ」だよ。

もうちょっと観光客に優しくったっていいんじゃないのかい。。。

 

 

色んな思いが渦巻いたが。

 

「思った通りにならないのが旅の醍醐味だからね。」

 

そう言う練習をしながら舞鶴へとハンドルを切った。

 

 

→続く

 

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「ハシダテ」

※このころのiPhoneはカメラが汚れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テスト

テスト。テスト。ちゃんと書けているだろうか?

 

 

テストといえば、高校生の頃を思い出す。

 

高校2年。

 

当時酷く勉強嫌いだった私は、追試験を受けるのが常だった。

 

追試自体は嫌いではなかった。直前に講座が開かれて、先生たちは猿でも分かるように教えてくれるし、なにしろ追試ではいい点数が取れた。(100点がザラなレベル)

 

しかし、高校2年の夏。

 

この年の追試のことを思い出すと、私は切ない気持ちになってしまうのだ。

 

 

 

その夏、中学からの同級生であるU君(以下:アイツ)が、都合により関西へ転校する予定だった。

 

中学の頃からつるんでいた友人たちは、当然このことを残念に思い、ならばせめてもの思い出作りにと、アイツの出発前日にオールナイトで遊ぶことを企画したのだ。

 

当然、私もそのことを楽しみにしていたのだが、ひとつ問題があった。

 

 

オールナイトの翌日、つまりはアイツが空港を出発する日の朝に、私は追試を受ける予定になっていたのだ。

 

 

いくら余裕しゃくしゃくの追試験とはいえ、さすがに睡眠ゼロで挑むのは危険だ。

 

これにより前日のオールナイトは、早めの帰宅を余儀なくされた。

 

何よりも、空港までアイツを見送りに行くことが出来ないのがとても寂しかった。

 

でも仕方ない。追試験なのだ。学校よりすぐりのおバカちゃんに残された最終検問。

 

いま思えば、高校生の若さにかまけてしまえば、オールナイトでもいけたのではないかと思う。

 

しかし、神経質なところのある私は、確か3時頃にその会を後にして自宅に帰り、翌日の追試験に備えた。

 

その夜はとても楽しく、アイツにもう会えないのかと思うと、とても寂しかった。

 

 

追試験当日の朝、テストが始まる前に、アイツにメールを送る。

 

「みんなは一緒に行くみたいだけど、見送りにいけんくてごめん。お前が飛行機乗るころに、丁度試験が終わるくらいだわ。…ま、元気でな!」

 

切ない気持ちを胸に、試験が始まった。試験監督は六郎先生(仮名)。

 

ぶっちゃけかなりお爺ちゃん先生で、2年目でもまだ僕の名前を覚えてくれない、なにかと心配な先生だ。

 

追試験が始まる。

 

やはりかなり簡単だ。制限時間は60分だが、10分程度で終わってしまった。

 

 

ここであるアイデアを閃く。

 

あれ、これ試験を抜ければ空港に間に合うんじゃね?

 

その日私は学校までこっそりバイクで来ていた。

 

もう、これしかない! 

 

意を決して立ち上がる。

 

出口に向かうと、当然六郎が道を塞ぐ。

 

「おい、どこにいく?」

 

「すいません、用事があるので、早退していいですか?」

 

「お前、これは追試だぞ。試験だぞ。留年がかかっとるのだぞ。馬鹿かお前は。しっかり最後まで考えろ。」

 

くそっ、これだからジジイは嫌いだ。俺の名前も覚えやしない癖に。

 

席に戻る。

 

しかし、それから1分、2分と時間が過ぎ

 

アイツのフライト時刻が近づいてくる。

 

まだ、今出れば、間に合う。みんなと、アイツがいる空港に。。。

 

再度席を立つ。六郎が立ちはだかる。

 

「お前、馬鹿なのか? 戻れ!」

 

クッ…

 

「だいたい、用事ってなんだ。しょうもない嘘はよせ。馬鹿野郎。」

 

くそう、言いたい放題言いやがって

 

俺は、俺は、、

 

 

 

「俺は、ただ友達の見送りに、空港まで行きたいだけです。」

 

 

 

その瞬間、六郎は右手に持つ出席簿で私の頭を強く叩いた。

 

バシッ!!!!

 

「馬鹿やろう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く行け!」(ドヤ顔)

 

 

 

 

 

 

えっ、、

 

 

 

 

 

六郎

 

 

 

かっけぇじゃねえか。。。

 

 

 

 

 

そういうキャラなの、そういうキャラだったの。

 

かっけえよ。

 

人の名前すら覚えられないもうろくの癖に、

 

かっけえよ。

 

 

そんな意外な理解者の登場で、

 

見事私は、空港に見送りに行くことが、できた。

 

 

 

ただひとつ、残念なことは

 

アイツが飛行機の時間を間違って遅く教えていた為、

 

私が到着したときには、

 

全てが終わった後だったということくらいだ。

 

 

ありがとう六郎。